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【映画】セッション(whiplash)雑感

 

 サンダンス映画祭というアメリカの低予算映画の映画祭で、グランプリと観客賞を受賞した作品。主演マイルズテラー、J.Kシモンズ。

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 偉大なジャズドラマーになるべく、アメリカ1の音楽名門校に入り、上を目指していく青年ニーマンと、鬼教師として名をはせるフレッチャーとの姿を追いかけていく。

 

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アカデミーも獲ってるほどの作品なんですが、日本ではあまり上映されなかったのか、それほど話題にはなりませんでした。

最初にこの作品を知ったのは2年ほど前で、評論家であり作家の古谷経衡さんがこの映画についてのレビューをツイッター上で公開しており、それを見たのがきっかけでした。そのレビューが大絶賛で、すごく興味あったんですね。

 

 見てみたら、これがものすごく面白い。ロッキーがボクシングに興味がない人でも楽しめるように、ジャズに興味がない人、音楽に興味がない人でも楽しめます。断言します。予告編を見ていただけるとわかる通り、この鬼教官のフレッチャー先生の異常なスパルタぶりというのがこの映画の一番の見所でもあったりするわけなんですが、これが期待を裏切らない。椅子は投げるわ顔は叩くわ。また、ありとあらゆる人種、性別の悪口を言いまくる。とにかく生徒をミソクソにコキおろすんです。

 

 ただ、そうはいっても映画ですから、実はこの先生にも悲しい過去があって‥とか、本当は優しくて生徒のためにあえて厳しい指導をしていたんだ!とか、そういう展開が待っていて最後には結局ハッピーエンドになるんでしょ、とタカをくくっていました。

 ところがそういう展開は一切ありませんでした。

 結局のところ、このフレッチャー先生という人は、最後まで、あの、マルキドサドも戦慄を覚えるような、傲慢で、怜悧狡猾なサディストでした。

 

 

 この映画の一番の魅力というのは、クライマックスに凝縮されます。

 「慇懃と復讐」、とでも云いましょうか、とんでもないちゃぶ台返しがあるんですね。そしてラスト9分間。ニーマンが、それまでの鬱憤を晴らすが如く、ひたすらドラムを叩き続けます。完璧な演奏。フレッチャーも、認めたくないが聞き入ってしまう。あの瞬間、ミュージシャンとして、快美の極、陶酔境に運ばれます。あれだけ憎しみ合っていた二人が、最後の最後だけ心が通じ合えたのかなと思います。

 

 

こちらはこの映画のパロディー動画。

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 こっちのほうが狂気を感じますね。